内田春菊 健在でよかったおすすめ度
★★★★★
ここでのレビューが、あまりにも酷評だったので 長年のファンにもかかわらず
なかなか読む気になれなかった「わた繁7」。
「そんなに壊れてしまったのか!内田春菊!!」とドキドキしながら読み進み
ましたが、読み終えて内田春菊の魂が健在でうれしかったです。
確かに 誰かが言った小さな事柄をやり過ごして生きていくのが「大人の生き方」
とするなら 内田春菊は「大人げない裸の王様」なのでしょう。
でも その小さな事柄を「違うものは違う!」「事柄が小さかろうが 大きかろうが
大切なのは 傷ついた真実を なかったことにはしない事」といった姿勢が、
そしてその戦い方が例え世間一般に受け入れられなくても 貫き通す姿勢が
内田春菊の 内田春菊たる理由なのではなかったのかしら?
お義父さんに対する態度に多くのバッシングが見られましたが、子供を持つ親の
気持ちとしては至って当たり前じゃん!と思いました。
もちろん、お義父さんは孫達と仲良くなりたくて そうしてたんだろ〜な〜と
思わなくもないですが、ついこの間まで他人だった数々の問題発言をしている
男の人と一緒にお風呂に入れるなんて、じゃぁ酷評している方々は同じ立場で
簡単におできになるのかしら…。それが「大人の行動」なのかしら…。
と思ってしまいました。
ついこの間おじいちゃんとして加わったけど、子供達と積み上げた歴史も
何もない 近所のおっちゃんとなんら変わりないお義父さんと 我が娘を
「じいちゃんが喜ぶから 一緒に風呂入れ」なんて言ったら、「お父様が
お喜びになるから」って言って我が娘を夫に差し入れた春菊の母と同じじゃん!!
だから内田春菊は全力で、わが子を守ってるんじゃん!と思いましたが
私の読み方が違うのかしら。
ここでの酷評をなさってるかたは 内田春菊と全く同じ立場に立っても
愚痴ひとつこぼさず、笑ってお義父さんに つかえることができるのかなぁとも。
もちろん、内田春菊の視点から一方的に書いてある訳なので、お義父さんにも
言い分はあると思うし、内田春菊にも自分では自覚してないウッカリ発言も
あるかもしれない。
でも、私は、内田春菊は普通に 当たり前のことを言ってるだけと思ったし
長男を含め子供達とだって、そのへんの普通の親よりよっぽど心をくだいてると
思うし、愛情を感じるよ。
子育て真っ最中の私としては、うらやましいほど本音を言い合える親子に見えました。
中学生の息子=反抗期のセオリーにとらわれてしまうと、この親子の本質は見えない
のではないかとも。
酷評なさってる方は「内田春菊がどうして そう思ったか」という過程はすっとばして
最後の言葉じりだけをつかまえてる、今の風潮の「言葉狩り」をしてるように感じたのは
私だけ?
やっぱり大好き 内田春菊!だし、長年のファンの方も酷評に恐れずに
わた繁7を読んで欲しいと思いました!!!
一生懸命生きてると思う。おすすめ度
★★★★★
出来得る限りの精一杯な姿勢は、ずっと変わっていないし、子らへの愛情も相変わらず溢れんばかり。
幸せであろうとする意志は、すがすがしいものです。見習うところ、たくさんあります。
読み応えある!おすすめ度
★★★★★
「私たちは繁殖している」シリーズ、
まとめて一気に読みました。
(6)以降は批判意見も多いようだけど、
私はこの本、読み応えがあって好きです。
読んでよかったと思う。
自分に関わるあらゆる人の気になった点を
「どうしてこの人のこういうところが自分は気になるのか」
といちいち丹念につきつめていったら
「好き」「どーでもいい」「嫌い」「ゆるせない」
ってことになっていくと思う。
「好き」ってことをていねいに描く人もいれば
「ゆるせない」ことをていねいに
描く人もいるってことじゃないのかなぁ。
どうしてその人のことがゆるせなくなっていったのかを、
包み隠さずさらけだしているところは、すごいと思う。
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
まさに夢のコラボです
。TOP100ランキングに入っているのでご存知の方も多いと思いますが、
ホント満点を付けても良い出来です。