一粒で二度美味しいおすすめ度
★★★★★
最初のシーン、ジョアンナ・シムカスとリノ・ヴァンチュラが交互に登場するが、バックでは
アンニュイな口笛とメカニカルな力強い音楽が交互に流れる。この出だしだけで、この作品の
質の高さが観客には理解できる。いきなりアクションで掴みにいく現代の米作品との違いだ。
それぞれの挑戦に挫折した3人の若者が宝探しという冒険に向かうのだが・・。それにしても
レティシアが死んで海底に埋葬されるあの永遠に美しく象徴的なシーンを境に、
この映画はガラッと変わってしまう。と、感じるのは私だけだろうか?
前半は、それぞれが失った夢のかわりにひとつの友情を手に入れる物語が、リズミカルに
そしてあたかもコンテンポラリーアートのように描かれている。後半は、前半と趣きが変化し、
レティシアの生い立ちが明かされそれに関わる人情とアクションシーンの展開が中心になる。
私としては、レティシアの死でこの映画が終わっても充分満足なのだが、アラン・ドロンと
リノ・ヴァンチュラの男の友情物語がさらに特典で付いてよりお得な気分にさせてくれる。
「男と女」と並んで、ああ良き時代のフランス映画だなあとしみじみ感じさせる作品である。
人生を変える映画おすすめ度
★★★★★
この映画で学んだこと
1.女性を愛すること
2、愛されること・片思い
3.友情、三角関係
この映画でDIVINGを始め、その後の私の人生を大きく変えた映画。
フランスのあの要塞へずっと行きたいと思い続けて まだ行ってない
見た人への情報
レティシアは、その後初の黒人アカデミー俳優 シドニーポワチエと結婚しています
2人目の黒人アカデミー賞俳優デンゼル・ワシントンの授賞式に夫婦で来ていました
青春のはかなさおすすめ度
★★★★★
この映画はアランドロンがジョアンナシムカスをそして彼女はリノバンチェラを想っているという三角関係が微妙なフランス映画らしいタッチで描かれていて印象に残っています。音楽がロマンチックで口笛を効果的に使っていて素敵です。私はこの映画を小学校の低学年の頃に見てそれ以来忘れる事が出来ません。それに最後の台詞も好きです。男の友情ってすてきだなあと子供心に思いました。見た事がない人はぜひ見てください。青春映画でもありフィルムノアールでもあり物悲しい雰囲気の映画だったのにとても好きでした。
40年後の冒険者:おすすめ度
★★★★★
この映画が好きで、好きで、大好きで、最も印象的な場所、フランスはラロシェルの近郊、海に浮かぶ要塞、『Fort Boyard』に行ってしまった......という程に好きな映画。実際は、その要塞を一望出来る島から眺めただけですが、今も映画と殆ど変わらぬ素朴な佇まいでした。ドロンがベンチュラを追って島に。そして、ボートで要塞に渡る場面がそのまま残っています。今では、フランスのテレビ局が買い上げ、その名も『Fort Boyard』(ボイヤード砦)として、探検をしながらクイズに答える、という番組で今でもフランス人に親しまれている様です。
男の友情の物語おすすめ度
★★★★★
若きパイロット教官マニュは複葉機で凱旋門をくぐりぬけるという賭けに挑むが、失敗し、飛行免許を剥奪される。中年のロランは自作のレーシングカーを試走中に爆発する。その2人の間に登場したのが、美人前衛芸術家レテイシアだが、彼女も個展での悪評で失意の淵にある。
この3人が次に挑戦したのが海底に沈んだ宝探しだ。莫大な宝を手にするが、その代償としてレテイシアを失い、意気消沈する2人。生前のレテイシアとの夢を追い求めるロランとマニュだが、財宝を取り返しに来たギャングとの銃撃戦でマニュは倒れる。
男の友情と夢、冒険。複葉機・BMWのオートバイ・ジャガースポーツカー・とびきりの水着美女・ベンツのオープンカー・ルガー拳銃など男の好きなもの全部が登場する。私の中で最高の映画。音楽が泣かせる。
良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★
まさに夢のコラボです
。従来の伝統を引き継ぎつつ、バランスがうまくとれてます。
買って良かったと思います。
概要
パリ郊外の飛行クラブでインストラクターをしているマヌー(アラン・ドロン)と新型エンジンの開発に熱中す元レースカーのエンジニア・ローラン(リノ・バンチュラ)のもとに、レティシア(ジョアンナ・シムカス)という女性が現れる。芸術家の卵である彼女に恋心を抱くふたり。やがて3人は、アフリカの海底に5億フランの財宝が眠っているとの話を聞き、コンゴに旅立つ。
男ふたり、女ひとりの恋愛関係、複葉機で凱旋門をくぐるマヌー、船の上でふざけあう3人、海中に沈んでいくレティシアの遺体、そして海にぽっかりと浮かぶ軍艦島。口笛を使ったフランソワ・ド・ルーペの音楽が、名シーンの数々をいっそう忘れがたくしている青春映画として、友情を描いた作品として、冒険を描いた作品として、その輝きは永遠に色あせることはないだろう。マヌー、ローラン、レティシア、まるで実在するかのように彼らと彼らの行動が愛おしくなってしまう。ロベール・アンリコ監督の映画には、いつまでたっても大人になりきれない人間が登場し、夢追い人たちに微笑みかける。(斉藤守彦)