NHK 「日本百名山」 サウンドトラック The Mountains
私は特にチェロを使った1.山頂に吹く風、チェロとバイオリンが交じり合った23.山の見える街が好きですね。雄大さと新鮮な空気が目の前に広がる感じで、本当に気持ちが安らぎます。
朝起きてすぐにベッドの中で聞きたいアルバムです。
いい一日がイメージできそうです。
「日本百名山」の背景 ―深田久弥・二つの愛 (集英社新書)
TBSブリタニカの「百名山の人―深田久弥伝」田澤 拓也著を後に読んで、別の投稿者とまったく別の印象を持ちました。内容は同じだけれど、この本のほうがはるかに感動的な文章でつづられていて、同じ内容なのに、ここまで違うのはどうしてだろう?と不思議でなりませんでした。この本を読み出したらとまらず、1晩で読みきってしまうほどでした。涙なしには読めないです。
日本百名山 (新潮文庫)
中高年を中心に、百名山ブームである。いうまでもなくブームを作ったのが本書。
弊害もある。
百名山というのは、あくまでも「深田久弥の百名山」であって、絶対のものではない。百名山でなければ山にあらず、といった人たちも少なからず存在する。
こういう人は百名山以外の山には見向きもしない。近くにいい山があるのに素通りしてしまう。
自分は完登したとか、いくつ登ったかを自慢の種にしたりする。
登山は、自分なりに自分の尺度で楽しむべきもの。他人の選んだ尺度を絶対視するのは本末転倒だろう。
さりながら、日本百名山とは蓋し名著である。まず、いい山を選定している。彼は、名山の条件を「品格・歴史・個性」を重視して選定した。そして、「高ければいいというわけではない」としつつ、概ね1500m以上を条件とした。(例外は2山ある)
その数倍の山を、50年かけて登った深田久弥はさすがにいい「山見」であった。皇海山、平ケ岳、雨飾山、荒島岳など、地味だが名山にふさわしい風格を深田は見出した。