ソー・メニー・フレンズ
オープニングの洗練されたブラスのイントロからぶっ飛んでしまいました。アーティスト名、ジャケットに惑わされることなかれ!、まさしく、西海岸系 Japanese City Pop の名盤です。
楽曲の質の高さと適度なスピード感、しっかりとしたサウンドワーク…。全編を通じてスタイルを崩さない姿勢が、捨て曲なしの至宝盤を生んだのでしょう。
とにかく、先入観なしに聴いてみてください。このアルバムが、ヴィヴィッド・サウンドから復刻されている理由がわかるはずです。
おくさまは18歳 コンプリートDVD-BOX(上巻)
中学生の頃、岡崎友紀が大ブレークしたきっかけとなった学園ホームコメディ。今見ると、俳優さんが若い若い。主演の岡崎さんも50歳を超えてしまっているが、このDVDには、溌剌とし、天真爛漫な少女が生き生きと飛び回っています。40代以上の人には懐かしい作品です。個人的に、ファンだったので、すぐ買いました。フィルムの色あせなどは無いのですが、所々にキズやノイズが残っており、オリジナルフィルムからのマスタリングをもっと丁寧にして欲しかったのが残念。下巻も同じなのでしょうね。でも、ファンなので、買います!
音壁JAPAN
日本のウォール・オブ・サウンド。企画者のセンスを褒めたい。
日本における創始者というべき大瀧詠一をはじめ、シュガーベイブ(山下達郎)、
佐野元春、杉真理と第二次ナイアガラ関係も含んで、音壁ニッポンの面目躍如。
コンピレーションアルバムの弱点は、まとまりのなさという点になるが、
このアルバムはきちんとしたコンセプトがあるので、統一感が非常にある。
素晴らしい楽曲のオンパレードで、充実度が高く、これは買いのアルバムと
おすすめします。
びっくり武士道 [DVD]
1972年(昭和47年)公開。監督は野村芳太郎。原作は山本周五郎の『ひとごろし』である。当時人気ぜ著王のアイドルコントコンビであった
コント55号を起用したコメディのようなアイドル映画である。
萩本欽一はアドリブの人である。観客を前にして初めて面白さを発揮するコメディアンと言うよ里は,ヴォードビリアンである。
対して映画は,生身の観客を相手にしない。フィルムに収められた瞬間どんなアドリブの動きもセリフもアドリブではなくなってしまう。
その上,この映画で,萩本は野村芳太郎監督の指示に従って,アドリブを止めた。または自ら禁じた。
映画公開時点で監督は53歳。萩本は31歳である。きっと萩本には映画に対する憧憬と畏怖があり,アドリブを禁じたのである。
しかし,アドリブのない萩本は翼をもがれた鷹同然である。,芝居ができるコメディアンでもない。となると結果は見えてしまうのである。
萩本の面白さは,観客のいる舞台の上にこそある。そういう事を知る上で,また,映画とは,映画の笑いとは,舞台の笑いとはなどなど
様々なことを考えさせてくれる映画である。DVD 化した人に敬意を表する。