スティーヴィー・レイ・ヴォーン・トリビュート [DVD]
兄のジミー・ヴォーンが中心となったスティーヴィー・レイ・ヴォーンの追悼コンサートの映像板。参加はBB.キング、エリック・クラプトン、Dr.ジョン、ロバート・クレイ、ボニー・レイット、バディ・ガイと現役白人・黒人ブルースマンのトップが勢揃いで素晴らしいパフォーマンスを披露してくれている。輸入盤ではリージョンフリーDVDが存在したが国内では初DVD化になる。インタビューが収録されてるので字幕が必要な人にはこの国内盤をお薦めする。実際の追悼ライブではもっと多くの曲がプレイされたようでDVD化に伴ないボーナス収録が期待されたが、今回は残念ながら未収録のようである。
ヘイル!ヘイル!ロックンロール(完全限定版 4枚組コレクターズ・エディション) [DVD]
肝心の音楽的な内容が1時間で残りの1時間は当時のスタッフの私念とも思える
チャック・ベリーが如何にお金に拘っていたかという話・・・
残念ながらこの日本語版セットは輸入版と違い全く音楽的な価値を成していません。
きちんと輸入版と同じく4枚組みで発売して欲しいと思いました。
24ナイツ
英ロイヤル・アルバート・ホールにてクラプトンの24日連続(!)公演の模様を収めたライブ・アルバムです。『4ピース・バンド』、『ビッグ・バンド』、『ブルース・ナイト』、そして『オーケストラ・ナイト』の4つのパートが収められていて、それぞれに聞き所があります。特に個人的には、『ホワイト・ルーム』と、『ベルボトム・ブルース』をよく聞くのですが、2つとも昔のバージョンよりはるかに洗練されていて(前者のギターソロなんて鳥肌者です。)、聞き応えがあると思います。
ここで少し不満を言わせていただくと、このライブでは、彼の代表曲である、『レイラ』や『コカイン』なども演奏されているはずなのに、何故!?何故収録されてないのでしょう!?DVDにも入ってませんし…。
まあでも演奏、バンドメンバー、ともに90年代の頂点を極めていた時代だと思うので、すばらしいレコードであることに違いありませんし、60年代、70年代の彼とはまた違う演奏をこれでもかというぐらい十分に堪能できると思います。
ルドルフ 赤鼻のトナカイ【絵本付きDVD】
現代の感覚で考えると「え〜???」という部分はありますが、よいお話です。
丁寧なつくりの映像で、2歳の娘のためにも購入してよかったと思っています。
ただ・・・付属の本はDVDのあらすじ。
装丁は立派ですが、読み物としての魅力は感じません。
一緒に購入した英語のペーパーバック版の方が面白い。
この英語版を単純に全訳してくれた方が良かった〜と言うのが正直な感想です。
映画パンフレット 「レッド・ムーン」 監督 ロバート・マリガン 出演 グレゴリー・ペック/エバ・マリー・セイント/ノーランド・クレイ/ロバート・フォースター/ラッセル・ソースン/ナサニエル・ナーシスコ
☆目立つことなく、ひっそりと封切りされたと記憶している、陰湿で重苦しい【アメリカン・ニューシネマ】作品だが、なかなか見応えがある。1960年代に入って西部劇というジャンルは徐々に衰退していった。ベトナム戦争やインディアン問題などが強く意識される時代には、もはやかつてのように〈フロンティア〉を歌い上げる事はできなくなったからであろう。たまに製作された西部劇は当時のアメリカ社会の苦悩をあらわすかのように屈折し、リアリズムを強調した深刻な作風に変貌していった。この映画もそうしたシリアス・ウェスタンの〈どさくさ紛れ〉的な一本である。『栄光の旅路』や『アラバマ物語』、『下り階段をのぼれ』等を手掛けてきた名コンビ、製作アラン・J・パクラと、監督ロバート・マリガンによるはじめての西部劇であるが故に、一筋縄ではいかない異質なタッチで物語が展開していく。舞台は十九世紀のアリゾナ。騎兵隊の偵察員(グレゴリー・ペック)が砂漠のアパッチの中に白人女性(エヴァ・マリー・セイント)とその息子を発見する。彼女は長いあいだアパッチに捕らえられていた。息子はその時に酋長にはらまされた混血児だった。偵察員は2人を後方の安全な場所に護送する事になるが、彼らをアパッチが執拗に追う。息子を奪われた酋長は復讐の鬼となり、息子を取り戻そうと攻撃を仕掛けてくる。という内容。インディアンに捕らわれた白人女性、白人とインディアンの混血児という設定も風変わりながら、幽霊のように姿を全く見せず、隙をついて攻撃を仕掛けてくるアパッチの存在感はかなり不気味で、手に汗握る相当な緊張感が盛り上がる。当時この見えない恐怖の敵とは、ベトナムの戦場での南ベトナム民族解放戦術のゲリラそのモノに見立てられた。ちなみに原題の〈しのびよる月〉とはアパッチの酋長の名前の略だそうデス。この西部劇は現代アメリカ社会が抱えていたマイナス面と恥部を時代状況から痛烈に反映している点が印象深い。※こういう埋もれた佳作をパンフレットのみで魅力や見所を紹介するというのは辛いです(涙)。DVD商品化を是非とも希望したいですね!。