2009鈴鹿8時間耐久ロードレース オフィシャルDVD
8時間の長丁場の中、優勝候補の一角ががいきなり脱落したり、土砂降りでペースカーが何度も入ったりする大荒れ展開になった2009年の8耐。このDVDはそのダイジェストですが、現場の混乱や興奮がたくさん収まっています。
8耐DVDはそこそこ長いことこのスタイルで売られていますが、そろそろもうちょっと違う視点も入れてほしいかな、と感じました。たとえば今回のような大荒れ展開なら、ピットクルーや監督たちを追う視点をペースカー導入中のようなレースが動かない時間にもっと取り入れてみるとか。
今回のような大波乱の時だからこそ、新しい取り組みを入れるチャンスだったんじゃないかと思うと、ちょっともったいないかなと感じました。
2011“コカ・コーラ ゼロ”鈴鹿8時間耐久ロードレース公式DVD
炎天下で繰り広げられる壮絶なバトルに目が離せない。長丁場の耐久レースであるが見所が随所随所うまく編集されており見ごたえがある。80〜90年代初頭の8耐フィーバーを知る者にとって参加チーム・観客数の減少は寂しいが。バブル崩壊、近年の金融危機といった厳しい時代を経て企業スポンサーが8耐から去ってしまった。また、若者・女性を中心としたバイク離れは今に始まった話ではない。メディアでの中継は一部の有料チャンネルやネット配信のみ。翌朝の全国紙にはリザルトだけが小さく載るだけで写真も省かれてしまう有様。80年代バイクブームをオンタイムで過ごした我々おじさん世代にとっては本当に寂しい限りである。歴史あるこのレースが今後も存続し、かつての「8耐フィーバー」が再来することを切に願っている。しかしこのDVD、編集は良いのだがナレーションは検討の余地がある。特にピエール北川の場内アナウンスをオープニングとフィニッシュで使っているが、彼の甲高い声と時折発せられる変な言葉遣い(馴れ馴れしい?)は正直、耳障り。制作側はサーキットのアナウンスをそのままに臨場感を伝えたいのであろうが、自宅観戦組としてはもう少し落ち着いて観戦したいのである。そう、昔NHKで放映されてた頃のような・・・。欧州では耐久レースは大人向けモータースポーツ。保存版として繰り返し観たいと思わせる、大人向けの商品企画を望んでいる。来年版に期待したい。