Nine Tonight
’81年9月に発表したBob Seger & The Silver Bullet Band2枚目のライブアルバムが、約30年の時を経て初めてリマスターされました。CDは既出ですが、16「Let It Rock」がLP収録版よりも4分近く短いCD用編集版であるため、コアなファンには評判がよくないようです。今回、残念ながらこの点は同じですが、未発表の17「Brave Strangers」が収録されています。
収録曲をアルバム別にみると、‘76年「Night Moves」(6、8、14、15)、78年「Stranger in Town」(4、5、10、13、17)、’80年「Against the Wind」(3、7、9、11、12)の3枚が中心。1「Nine Tonight」は’80年「Urban Cowboy」サントラから、2「Tryin' To Live My Life Without You」は’72発表のオーティス・クレイのカバー、16「Let It Rock」は’72年「Smokin' O.P.'s」からとなっています。収録場所は、デトロイトとボストン、しかしアルバム通じてず〜っと地元デトロイトの熱狂の中に身を置いているように感じます。
バンドのうまさについて。このリズム隊は、スロー・ミドル・アップ、どんなテンポのR&Rでも八分拍子を“流れずに”キッチリと刻み、Bはそのライン取りの多彩さに本当に感心する。Keyは特に生Pが良い味だが、9「Her Strut」の左chで聞こえる太いクラビネット、右chのGリフとの一体さ加減はカッコよさの極致。当然、良く鳴るAl.Sax(時にはテナー同時演奏)も、枯れたギブソンの音色がたまらないGも、ライブが進むほどに凄さが増してくる。
あまたのライヴを、優れたメンバーで一緒にこなしてきたからこその傑作ライヴ、リアルタイムに彼らを知らない音楽ファンにも、是非体験してほしいです。ここに、熱気と感動を必ず感じるはず。
最後に、XLサイズのTシャツについて。日本人には珍しいと感じる、ホンジュラス製。約165cmの僕が着ると、肩幅は許容範囲ですが、タテが長すぎました。家族には「寝巻にしたら」と言われましたが、そんなもったいないこと、とてもできません・・・。
Cath Kidston“THANK YOU!”BOX (e-MOOK)
今回の付録は大きなサイズのバッグにポーチも付いていて、とても豪華です!
ちょうど運動会や行楽シーズンですし、お弁当や水筒を入れるのに役に立ちそうな感じ…♪
が、いざ箱を開けてみると、バッグに虫喰い程度の穴が開いていました…
箱に入っているので、不良確認や、柄の出方も買う前にチェックできないので仕方ないですね。
でも、付録事務局に電話したら、混む事もなく、スムーズに交換対応していただけました!
ちなみにキャスの付録付きムックは全て購入していますが、個人的には第一弾のバード柄バッグのキナリの様な風合いが一番好きで、今でもマルシェバッグのインナーやサブバッグとして使っています。
主役(?)の本誌ですが、ただのカタログという感じ…前2冊に比べて、キャスさんの情報量も少なくなってる感じがします。
まるでオモチャ付き菓子のキャンディの如く…。
Live Bullet
69年のデビュー作で「ランブリン・ギャンブリン・マン」のヒットを放ったものの、その後商業的成功とは無縁になっていたボブ・シーガーにとって、キャリア初のゴールド・アルバムとなった76年のダブル・ライブ・アルバム(レコードでは2枚組だった)。また、ボブ・シーガー&ザ・シルバー・ブレット・バンド名義での初作品。
当時は地元デトロイトだけでのローカル人気に支えられていただけということですが(それで2枚組を発売するレコード会社の英断に感服、余程凄まじいローカル人気だったのでしょう…)、アイク&タナーのカバーで幕を開けチャック・ベリーのカバーで閉じられる最後の最後まで、その後のシルバー・ブレット・バンドの核となるアルト・リード、クリス・キャンベル、ドリュー・'アボットらのメンバーをバックに、圧巻のライブが全編に渡って繰り広げられます。
このアルバムが火付け役となり、以降、アルバム/シングルともヒット作を連発、80年代にはブルース・スプリングスティーンと並ぶ「アメリカン・ロック」の王者として君臨することとなりました。 5年後に発売された81年のダブル・ライブ・アルバム「嵐の呼ぶ声」と聴き比べてみるのも面白いかと。
メタリカが「ガレージ・インク」でカバーした「ページをめくって」は、「Back In '72」のスタジオ録音版ではなく、こちらのライブ・バージョンの方でしょう。
「デンバーを離れて」は77年にデイブ・エドモンズがカバーしています。
ちなみにこのアルバムが初CD化された時、ロック/ポップスのジャンルのCDでは最長の収録時間を誇るものでした(どうでも良いことですが(^^;)。