Light Mellow和モノ669―Including city pops,J-AOR,Japanese mellow groove and more… (MYCOMムック)
金澤寿和氏を筆頭とし、信頼出来る方々のリコメンドは
参考になる本かと思います。
ただ、いくつか言うとすれば、
『良くも悪くも選者の趣味』があるということは確かです。
つまり、載せられているアルバムすべてが、
金澤氏のお気に入りというわけでもないようです。
よくよく読むと、『OO氏はこういう系統が好きだな』と
解ってきます。
それを解ったうえで、活用するのが一番かと思います。
無論、その1人1人のカラーの違いが、
多彩なものを紹介できている側面もあるので、否定はしていません。
ただそう言った点での多少の残念なところというか、
難しいところは、
LIGHT MELLOWという名前で表現しているが、
『ライトなだけ』『メロウなだけ』という作品も多く含んでいる点です。
例えば、角松敏生のAll is Vanityはメロウですが、
ライトではなく重い作品ですし、
しばたはつみのLOTS OF LOVEも寺山修司の詩に歌を乗せた
深い作品です。確かにメロウではあっても。
他にも、斎藤誠氏のようなややフォーキーな音楽も入っています。
逆に、探すとライトだがメロウではないものもあります。
これは活用の際に注意したほうがいいかもしれません。
もういくつかあげれば、比較的最近の発売にも関わらず
廃盤表記になっていない廃盤(在庫切れなだけかもしれないが)
があったりと注意しなければならなかったり、
越美晴の作品のように、CD化されていたのに未CD化になっていたりと
データが甘い部分もあります。
とはいえ、昔の日本の素晴らしい音楽に
目を向けさせてくれる名著であることは間違いありません。
何だかんだ言っても、いい音楽を見つけるのに
かなり役に立つガイドであることは事実です。
サディスティック・ミカ・バンド [DVD]
サディスティックミカバンドのDVDは前から買ってあったが漸く鑑賞する機会を得た。感想は二点である。
一点目。
DVDの映像作品としての本作に関しては 他のレビュアーの方から相当の異論が出ている通り評価しにくい。コンサートのライブ性は大きく後退し メンバーのインタビューへの傾注が強い。
DVDの監督は サディスティックミカバンドを題材とした「違うの映像芸術」を作成していると考えると こういう作りもあるかとは思うので僕は否定はしない。
二点目。
やはりサディスティックミカバンドの格好良さである。
自分が中年になったから思うのかもしれないが「格好良い」という言葉は 若者ではなくて中高年に向けて使う時に 煌めきが生まれるような気がしてきている。
実際 メンバー達は 相当の年配者になっているわけだが その連中が演奏し、時に
その音楽やメンバーを語る その姿は 異様に「格好良い」と言ってよい。若い時からの過激さをいかに大事にしてきたのかが素直に伝わってくる。「前衛」という言葉があるが 常に前線部隊で戦っていることは時に疲労もするとは思うが 彼らが いかに爽やかに時代と戦ってきたのか そうして今でも戦っているのかが良く分かった。
ということで 大変元気が出たDVD鑑賞である。
MAGNUM COLLECTION 1999”Dear”
ファンクラブに入るほど好きなのに、シングル曲しか知らない自分に新たな曲を教えてくれた大晦日のライブでした。
そこで聞いたことない曲、1回は聞いたことあるなという程度だったので、この機会に勉強してみようと思い購入をしました。
Like a hurricaneをそのライブで気に入ってしまったので、何度も聞いています。
シングル曲以外でも良い曲があるのだと思わせてくれるアルバムです。
ムック アコースティックギターマガジン Vol.9 CD付 小田和正&佐橋佳幸 (リットーミュージック・ムック)
創刊号から購読していますが、最近流行のギタリストや懐かしのフォークシンガーが登場したり、初心者教室やオリジナルCD等などギター初心者から上級者まで楽しめる内容だと思います。特に最新ギターの弾き比べコーナーはギター好きにはたまりません。懐が寒くなるほどです。
初雪
サウンド面はかなりいいのではないでしょうか。
アコギとエレキの掛け合いが耳に心地よく、歌やピアノも含めアルバムを通して一貫した雰囲気を保っています。
ただ、作品の「流れ」という意味ではそこまで考慮されてないように感じました。
しかし最近こういうストイックな感じの新人は少ないのでそんなことは微々たることだと僕は思っています。
是非、どうぞ。