台湾 ニイハオノート
世界で最も親日的とされる台湾の人々の、面白くも、不思議な感覚を、日本人女性の視点で紹介しまくった異色のガイドブック。
小籠包店の選び方、足ツボマッサージの受け方、占い案内、トイレ使用上の注意、変身写真館活用術に、通なおみやげ選び、はては伝統の電気ガマの推薦まで。
台湾の日常に潜む、ささいな「不思議」を類まれな感性で抉り出し、料理し、笑わせてくれる。
現代台湾の生活風俗入門書としてはうってつけの本なのだが、おそらく台湾に詳しい人ほど笑える箇所は多いはずだ。
写真、イラスト、文章、レイアウトまで手製というのも脅威。
著者は多摩美大出の元世界放浪者にして、台湾の国立師範大学の留学生。
昨年、先行して、同様の「奇怪ね」という日台比較ビジュアル本を台湾現地で日本語付きで出版しており、これはいまだに現地書店で平積みになっているほどの伝説のベストセラーだ。
続編を期待してしまうようなガイド本は、これまで読んだことがなかった。
台北の朝、僕は恋をする [DVD]
なにかのDVDをレンタルした時にこの作品の予告編が入ってて、それ観て興味沸きまして。
主人公カイがパリに行った彼女にふられて、追っかけてパリに行こうとして街の顔役に金借りて、代わりにあるブツを運べと言われて、刑事に追われて、そのブツ狙う顔役の甥っ子にも追われ、本屋で出逢ったスージーと逃げることになって。
そんな一夜を描いた作品、ザックリ言うと。
撮り方によってはもっとスリリングにも、もっと爆笑狙うことも出来る素材を、この作品はどこまでものんびり、のほほんと展開していく。
それが実に心地良い。
なんというか、オフビートな感じで、個性的なキャラクター、裏打つような笑い、間をずらした絶妙な間がなんかいい。
ただ、意外と好き嫌いは分かれるかなと。
退屈と思うひともいるかも。
それもこれもこの作品がカイとスージーが惹かれあっていく姿を描くことが重点になっているからではないかと。
嫌いじゃないな、僕は。
特にスージーを演じたアンバー・クォの笑顔がとても素敵。