Diamond Eyes
原点回帰にして集大成、間違いなく傑作のDeftonesの6th。
一聴して、2ndのストレートなライヴ感に4thの壮大なアレンジを加えたような印象で、メロディーとヘヴィネスの絶妙なコントラストは言わずもがなだが、今作で特筆すべきはタイトル曲『Diamond Eyes』に象徴される、重音の隅に浮かび上がる大きな優しさや温かさだと思う。
静かな夜、綺麗な泉の底へと沈んでいくように…deftonesだけが持つ世界観を楽しもう。
White Pony
耳だけで聴けばヘヴィネスだの何だのっていう「ジャンル」止まり。
例えて、熱帯夜の夜、不快な湿り気に包まれながら、又はどんより曇った空を窓から見上げながらこのアルバムを聴けば、間違いなくそういった心象風景と音が共振するのがわかると思います。買ったのはだいぶ昔のこと、しかし今となっては現在最も聴くアルバムの一つ。こんなにもフィジカルで、こんなにもスピリチュアル。陽光と陰影のコントラスト。脅威の傑作。
Adrenaline
deftonesの1stアルバム。このアルバムはいまいち好きになれません。怒ってるのは十分すぎるほど伝わって来るんですけど、2ndに比べると何か物足りない。こっちの方が感情を剥き出しにしてます。でも、それだけ。もうちょっと作り込んで欲しかったな~、と。楽曲は独特の雰囲気をこの頃から既に持ってたみたいで凄いと思います。2ndと一緒に聴くのがよろしいかと。
Music in High Places: Live in Hawaii [DVD] [Import]
ハワイでまったり過ごすメンバーの姿とライヴが交互に映し出されるという構成。
ライヴは全9曲で、内3曲がアコースティック、2曲がライヴ+アコースティックの映像のミックス。
インタビューもありますが、字幕がないので自分には理解不能でした。
値段を考えれば十分楽しめる内容だと思いますが、リージョン1なので注意が必要です。
Around the Fur
米へヴィ・ロック・バンドの二作目。現在のスクリーモと呼ばれるようなバンド達から絶大な支持を受けている。「へヴィ・ロック界のレディへ」とも称されるそうな。彼らのサウンドが完全に確立されたのは次作の「white pony」だとは思うが、個人的にはこのアルバムがベストです。理由は曲がキャッチーだから。即効性はこのアルバムが一番でしょう。DMなんかにも影響を受けているらしく、陰鬱ながら美意識を感じさせるうめくようなヴォーカル、絶叫にもきちんと表現の意思が痛いほど感じられる点が、他のバンドにはない彼らの良さではないかと。緩急のつけ方やドライなビート感も文句なし。個人的には六曲目のような路線でいってもらいたいですが。スポーティーなノリのヘヴィー・ロックを求める人には不向きだと思います。