もっとウィリアムズ作品を!おすすめ度
★★★★★
テネシー・ウィリアムズのあまり知られていない戯曲が収録された貴重な作品集。
特に『東京のホテルのバーにて』は現代人の孤独を鋭くえぐりだし
作者らしいアイロニーが全編にみなぎる傑作である。
テネシー・ウィリアムズの戯曲はいまや、『欲望という名の電車』『ガラスの動物園』を除いては、
『夏の煙』『去年の夏突然に』『ベビー・ドール』『薔薇の刺青』『イグアナの夜』
『地獄のオルフェウス』など、どれも読むことができない。
現代アメリカを代表するこの劇作家の作品が、もっと一般の人々にも親しみのあるものになるよう、
文庫本のかたちで出版されてほしいと痛切に思う。
珠玉の戯曲集おすすめ度
★★★★★
テネシー・ウィリアムズの戯曲集。
「しらみとり夫人」、「財産没収」、「バーサよりよろしく」、「風変わりなロマンス」、「ロング・グッドバイ」、「話してくれ、雨のように・・・」、「東京のホテルのバーにて」の七編を収録。
どの作品も人間の絶対的な孤独をテーマにしており、現代人の心に突き刺さる内容である。
「しらみとり夫人」「財産没収」「バーサよりよろしく」の三作は、幻想に逃避する女性(娼婦ないし娼婦的)の孤独と繊細さ、儚さを描いており、「欲望という名の電車」に通じる。
「ロング・グッドバイ」は崩壊した家庭と男性主人公の旅立ちを描き、「ガラスの動物園」に通じる。
「東京のホテルのバーにて」は、日本を舞台にして精神的に追い詰められた画家と奔放な妻の運命を描いた作品。台詞が短く小出しにされており読みにくいのがやや難点。
ウィリアムズの戯曲は名作ぞろいであるため、ハヤカワ演劇文庫が第二巻を出してくれることを切に願う。
良い出来でした
おすすめ度 ★★★★★
とても面白いじゃないですか
。他の方がコメントされているとおり、
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。