ここ十年でベスト3に入る「戦闘」映画です スターリングラード(西独・米)・プライベートライアンに続く映画ですね 撮影アングルが素晴らしい デルタがかっこイイ 観る間にどんどん戦況が悪化して行くのが解るので、いつの間にか映画に引き込まれる快感… いやらしいRPGなど…赤点をつける要素がないですね キャストの動きも良い 米兵のヘルメットがドイツ軍にラップしてしまう…監督にぜひともスターリングラード市街戦の映画を撮ってもらいたいっす 軍オタですいません
学ぶキッカケにおすすめ度
★★★★☆
TVで見て気になり(このまえのテレ朝じゃない)、レンタルをしてあらためて衝撃をうけました。
そのときは2時間半おなじ姿勢で固まったまま、茫然とエンドロールを迎えました。
その後2回目のレンタルのち、これは買うしかないな、とつい最近、コレクターズボックス購入。
内容は一言、満足。
収録されてるヒストリーチャンネルのドキュメンタリーは、YouTubeにもアップされてるけど、アップされてるのは、わずかにだけどカットされてる。
ただ唯一気になったのは、本編に収録されてる、当時の復員兵によるオーディオ・コメンタリー。
コメンテイターが4人いるので誰かわかるように、画面横にコメントしている人の名前が表示されるが、 あきらかに間違ってるところがあります。
あと、これを通訳してる字幕も、彼らの言ってることを訳すのに言葉が足りてない部分があります。
なので、このトラックはあくまで彼らが話している英語に耳を傾けたほうがいいでしょう。
とはいえ、この3トラックのオーディオ・コメンタリーは、本当に聞き応えがある。
特に、復員兵のは映画と事実との違いをよく指摘してます。
RPGの話なんかはビックリしました。
彼らの言う通りに撮影してれば映画は別物になっただろう、と想像できます。
あと、ケン・ノーランのモノマネシリーズはかなり笑えました。
「迫力満点の戦争アクションが観たい」
キッカケはこれでいいと思います。
ただ、この映画を観て「アクションでスカッとした」とはなかなか思えないと思うし、ここから歴史の真実を学ぶキッカケになるなら自分以外の人間が観てもいい、と思い買いました。
「アメリカ賞賛映画だ」という人もいますが、最初からという先入観があればどんな映画でもそう見えるでしょう。
「知らないのは悪いことではない。知ろうとしないことが良くないことなのだ。」
そんな風に思いました。
「死者だけが戦争の終わりを観た」おすすめ度
★★★★★
これがアメリカ万歳映画? これが好戦映画?
在り得ない。そもそも、米軍特殊部隊の歴史的大失態を克明に描いているこの作品が好戦的であるはずがない。米軍は失敗し、撤退したのだ。ただ、だからといって反戦映画でもない。ここがミソ。これは好戦でも反戦でもない戦争映画。リドリー・スコット監督の「これは、観客に問いかける作品であって、答えを提供する作品ではない」という言葉の意味は、それだ。
そして本作での米軍は、国連平和維持軍(PKO)としての米軍でもある。内戦の制圧のために軍隊を送る。この明らかな矛盾を映画にして、アメリカ万歳が言えるわけがない。そして、言っていない。これをアメリカ万歳映画と受け止めた場合、この映画を批判するのは容易である。だがその評価は誤りだ。
米軍側のみしか描かれていない、といった批判があるが、ストーリー上のキャラクターとして米軍に絞って描かれているだけである。相手は大多数の民兵なのだから。そしてその民兵たちは“悪”としては描かれていなく、“こちら側を敵とする者”でしかない。
「米軍の死者19名、ソマリア人の死者1000名以上」。これをラストに提示されたら米軍を英雄視することはできない、という批判。その通りだ。この映画では米軍を英雄視してはいないのだから。主人公の台詞にもある通り、結果としてそうなるのだ。この19:1000という数字が意味するのは、“悲劇”だ。ソマリア民兵たちは次から次へと米兵を殺しにかかる。だが米兵は近代武装、防弾チョッキだ。それに、そもそも人数が違う。圧倒的な数の戦う市民と少数の精鋭特殊部隊、その招かれざる衝突。その中で、やむを得ず自分と仲間のために戦うしかなかった米兵は、勇気と正義を見せ、英雄にも映る。だが、米兵は敵首領を捕らえようとし失敗、その後は自分と仲間を守ろうと戦い、結果としてこの数字が残ったまでだ。一方ソマリア民兵も自らの正義に従っただけ。その事実が提示されているのだ。
この作品には沢山の“正義”が描かれているが、“悪”はほとんど描かれていない。そしてその正義は、提示されているだけである。
兵士を英雄として描かず、戦争を悪として描かない。だから好戦映画でも反戦映画でもなく、問いかける作品なのだ。
この映画をアメリカ万歳映画だと考えた方々には、もう一度観てほしい。今度はじっくりと。そして、原作者とリドリー・スコットが提示した「戦争」「軍事介入」という問題を考え直してほしい。本作を“好戦的”とみた人こそ、問題への理解が浅いと思うからだ。
考えてほしい。おすすめ度
★★★★★
戦争映画というものは非常に暗く重い作品が多いと思いますが、どうしてかは分かりますよね?
戦争というのが、非常に残酷だからです。この『ブラックホーク・ダウン』も結構重たい作品だと思います。また、この映画からは舞台となっているソマリアのみならず、アフリカが最悪な状態に陥っていることも実感しました。
観てください。『ブラックホーク・ダウン』を観て戦争の残酷さを知ってください。そして、アフリカが非常に最悪な状態に陥っているという事を実感してもらえれば大変嬉しいです。
すばらしい!良作!
おすすめ度 ★★★★★
はっきりいって、すさまじい出来です
。他の方がコメントされているとおり、
買って良かったと思います。
概要
1993年10月3日の米軍によるソマリア侵攻の失敗を描いた戦争超大作。ミッションは1時間で終了するはずだったが、米軍最新ヘリ・ブラックホークの墜落によってすべての歯車が狂い始め、兵士たちは地獄を体験することになる。
出演はジョシュ・ハートネット、ユアン・マクレガー、トム・サイズモアなどなど魅力的面々だが、戦場のさなか彼らの顔すら判別できないほど熾烈な戦闘シーンが大半を占めるのは、リアリズムのたまものか。ただし監督のリドリー・スコットは「これは観客に問いかける映画であって、答えを提供する映画ではない」と語っているが、結果としては大国アメリカの正義を強調する映画に仕上がってしまっている気もしてならない。(的田也寸志)