ウェディング・クラシックス
ワーグナーの「ローエングリン」の結婚行進曲はでオルガンバージョンは数多くありますが、私が探していたのは「婚礼の合唱」という合唱バージョン。
オペラのCDを購入するか悩んでいた時に見つけたのがこのCDでした。
お色直しの入場に使用しました。とても好評で見つけれて本当に良かったです。
バッハ:管弦楽組曲(全曲)
カール・リヒターやカール・ミュンヒンガーのドイツ風バッハ、ラ・プティット・バンドの古楽器のバッハ、等々あるが、パイヤールの奏でるバッハは、音楽として純粋に楽しめる。ドイツの重厚なバッハ、古楽器の原点回帰のバッハも良いが、時にはその音色に酔いしれてみることも、音楽”楽しむ”聞き方のひとつではないか。フランスの名手達が演奏するこのCDは、そんな時間を用意してくれる。
バッハ:音楽の捧げもの
この1974年版は、日本のデンオンがヨーロッパまで出向いてPCM録音をしたデジタル音源最初期のもので、その音質はいまでも確かなものがあります。
演奏に関しても、パイヤールは、ラリューの冴えたフルートをはじめとして、当時では当然だった現代楽器での演奏において、バッハの中に眠っていたモダンでジャジーな音響構造を、軽快なテンポでみごとに引き出しており、まちがいなく歴史的名盤のひとつです。
とはいえ、この版では、まだ40代だったパイヤールは、やや無理に自分たちの個性を強く打ち出しすぎているようにも思われます。そのせいか、その十二年後の1986年、パイヤールは60歳を目前に、この同じ曲を再録音しており、こちらは表面的には特徴を抑え込んだ、しかし、円熟の深みにおいて苦渋と甘美が交錯する、まさにポリフォニックな演奏となっています。好みの分かれるところですが、ぜひ聞き比べてみましょう。
名曲喫茶のクラシック~懐かしのクラシック小品集
このアルバムの企画としては、昔「名曲喫茶」で流されていた小品のクラシック音楽を家庭でどうぞ、という趣旨のようである。企画はどうあれ、よくあるオムニバスアルバムで、曲テーマもバラバラ、演奏家も玉石混淆である。曲によれば何もこのアルバムでなくとも、別の優れた演奏家から聴けば良さそうなものであるが、ここでの良いところは、何と言っても他のアルバムでは見つけにくい珍しい曲目を収録していることであろう。また、聴き覚えある曲ながら題名のわからない曲の題名を特定できたことも大きな収穫であった。
とりわけ私としては、「ハイケンスのセレナード」や「怒濤を超えて」「ドナウ河のさざ波」が興味深い。
特にハイケンスのセレナードは戦時中、「戦線へ送る夕べ」というラジオ番組のテーマ曲だった(らしい)のだが、印象的な名曲ながら原曲を聴く機会がなく、このアルバムを通じて初めて聴くことができた。また「怒濤を超えて」は‘NHKみんなのうた’の初期に合唱曲として採り上げられた曲で、私の幼少時によく聴いていたもの。
あと、このアルバムでは1曲ごとの曲解説がわかりやすく載せてあるのもうれしい限り。
時には、こうしたアルバムでクラシック小品を振り返るのも良いかもしれない。
ヴィヴァルディ:フルートソナタ集
ラリューがアンコール用小品の大家であることは言うまでもありませんが
やはりその基盤を成しているのはその圧倒的に美しい音にあります。
私は始めて生でその音を聞いた時、あまりの美しさにしばし我を失った記憶があります。
もちろん演奏はランパルに代表されるいわゆるフレンチ・スタイルでは
ありませんし、モイーズ信仰者の方には音の頭の不完全さが気に入らないかもしれません。
しかし、もしあなたがフルートの音は美しいと思っていらっしゃる方なら、持っていて絶対に損にはならない一枚です。