おもいでエマノン (リュウコミックススペシャル)
漫画版しか読んでいません。
一回目読んでみると、序盤はエマノンの言動や情景描写に不可解さを感じるものの、全体を読み終わればしんみりとした読後感に浸れます。
しかし二回目を読んでみると、一回目に感じた不可解さが次々とほぐれされていきます。
泡の中で胎児のような格好をしているのに目を見開いているエマノン。
エマノンがタバコ好きなこと。
女性のタバコを咎める最初の理由として記憶力の減退があげられていること
主人公の夢の中で、今まで失恋した女性が出てくる中で最後にエマノンが登場すること。
「名前なんてどうでもいいわ ただの記号よ」というエマノンの台詞。
エマノンのビールの泡への眼差し。
主人公による「ハウザーの記憶」の解説。
などなど
最初読んだ時に不可解だった点も二周目では理解でき、それと同時にエマノンの負う重荷へのいたわりが今まで以上にこみ上げてきます。
わかりやすさを是とする少年漫画が隆盛ですが、読む度に少しずつ心に染み入るこんな漫画も良いものだと思います。
さすらいエマノン(リュウコミックス)
1作目でエマノンを書くことに費やされていましたが、2作目ではエマノンと謎が対峙するかたちがとられています。それは誰もが知っているネタであったり、思いもしない驚きがあったり、中学生以上だと誰もが楽しめるジュブナイルSFとして傑作になるでしょう。
Forget-me-not (1)
柔らかな雰囲気に包んでくれる漫画です
鶴田先生独特の「リアルであってリアルではない」
ありふれていそうで他に無い唯一無二の個性だと思います
ナンバリングでありながら2巻がありませんが、
先日鶴田先生本人とお会いした時に
「フォーゲットミーノットの2巻以降の原稿は既にあるんだけど
掲載誌が無くなってしまって、僕の作品は売れるか微妙だし(笑)
何処も掲載してくれないから単行本が出せないんだよね
まあ気長に待っていて下さい」
と言われましたが(笑)
エマノンシリーズやエレキテ島もあるし
2巻が見れる日は運が良くても15年後位でしょうか(笑)
それでも読む価値があると思います。
チャイナさんの憂鬱 The Spirit of Wonder [DVD]
鶴田謙二作品を知ってチャイナさんに辿り着きました。制作年のこともあり、最新のアニメものに比較すると、画の動きの少々の「ぎこちなさ」などはしょうがないと思ってます。作品そのものは、とても気に入りってますので、購入できて良かったと思います。チャイナさんのチャイナドレス姿は最高です。
Spirit of Wonder Vol.2 [DVD]
丁寧に作られていて 好感が持てました。 宇宙船のデザインが多少 変更されていましたが、許容範囲だと思います。 原作の持つ暖かみが 出せているのではないかと思います。 「チャイナさん」の短編の方は荒唐無稽で あまり好きにはなれませんでした。 ちなみに「星に願いを」と言うアメリカ映画が このアニメにテイストが近いです。そちらは アインシュタインと、その仲間の科学者が活躍する お話です。