風の使者ゼノ
本書はカトリック信者では無く、ルポライターによる著述の為、事実関係の情報量が豊富、緻密で、大変読み応えがあります。
一方、著者がゼノ修道士の活動にとても共感しておられる様子も描かれ、それがこの本を心情に訴えるものにしています。
戦後の世相について、今まである程度知っていると思っていた自分ですが、この本の内容の前で認識を改めています。
レビューでは到底伝えきれないこの本の中身。
是非多くの人に読んでもらいたいと感じています。我が子に伝えるべき必読の書籍を
自分で整理していますが、この本はその中に加えております。
途中、何度も落涙しました。「戦後」も過ぎ、豊かな日本になりかけた時代に
ゼノさんが地下鉄の中で隣に座った人に話しかけると、迷惑そうに席を立ってしまうくだりなど、世相の描写の核心に迫っていると思います。
The Zen of Steve Jobs
2011年に亡くなったアップルの共同創業者でCEOのスティーブ・ジョブズについては多くの本が出版されている。昨年話題になったSteve Jobsもそのひとつだが、このZen of Steve Jobsは、それらとは異なる。これは、ジョブズの人生全体ではなく、彼と日本人僧侶乙川弘文の友情に焦点を絞ったグラフィックノベルである。
グラフィックノベルはいわゆるコミックでもなく、日本の漫画とも異なる。ストーリーをコミックに近くしたものだが、デザインにこだわっている。そのデザイン感覚が日本人とはちょっと違うのだが、巻末で紹介されるボツになったデザインが、なかなか面白い。
ジョブズと乙川弘文が知り合ったのは70年代だが、友情が深まったのは1985年にジョブズがアップルを追われた後のことである。乙川のもとで修業したことは、ジョブズにとって非常に重要なターニングポイントだった。それゆえに彼は乙川をNeXT社の宗教指導者に任命し、ローレン・パウエルとの結婚式を司ってもらった。
この2人の友情をざっくりとまとめたものだが、ざっくりし過ぎていて物足りなさが残った。
初心者でも簡単に読める原書なので、その点は特におすすめである。
DVD映像 ザ・モーニング娘。 ALL SINGLES COMPLETE 全35曲 ~10th ANNIVERSARY~
私は熱烈なファンではありません。最近の曲も知りませんが、だからこそ購入しました。長年のファンの方には不評のようですが、私のようについ買ってみた一般人も多いのでは? ひいてはそれが新たなモー娘。ファンを生むのならいいのではないでしょうか。私はテレビで偶然目にした「歩いてる」のPV見たさだけで購入を決めました。残念ながら何回も繰り返し見ている同曲以外はあまりピンときませんが、彼女らの魅力は十分伝わりました。豪華な仕様じゃないことが、かえって気軽に購入できた理由のひとつであったことも付け加えておきます。